近年のグローバル化で、国内の企業でもビジネス英語を使う機会が各段に増えています。もはやイングリッシュだけでなく外国語はビジネスパーソン全員の課題と言えますが、今すぐに使えるものを知りたい場合はフレーズを習得するのが一番の近道です。
もちろん業務の詳細は個々の分野で異なりますが、一般的なシチュエーションはビジネスシーンで大まかに分けることが可能です。それぞれのシーンに適した決まり文句をいくつか覚えておけば、外国人とのコミュニケーションもスムーズに進むでしょう。
それではビジネスでよく使うお決まりのフレーズをご紹介します。
ビジネスシーンで交わされる挨拶はとても大切ですが、初対面の場合や自己紹介などで礼儀をわきまえるには、フォーマルな言い回しを覚えておく必要があります。またビジネスの世界においては、挨拶や自己紹介でポジティブな第一印象を与えることがとても重要です。相手の印象に残るように、自分のビジネスやキャリアについてもあらかじめ情報を提供する姿勢を持ちましょう。
なお、
- Good morning.(おはようございます)
- Good afternoon.(こんにちは)
- Good Evening.(こんばんは)
は、小学校でも習う英語ですが、非常に一般的で礼儀正しい挨拶ですのでビジネスでももちろん使えます。これに相手のラストネームを入れたり、複数の相手への呼びかけなどを入れたりすると、
- Good morning, Mr. Taylor.(おはようございます、テイラーさん。)
- Good afternoon, everyone.(皆さん、こんには。)
となり、相手へ敬意を示すスマートな言い回しになります。初対面の場合には、
- Hello. How do you do?(こんにちは、はじめまして。)
が、とてもフォーマルな挨拶です。
- Nice to meet you.(お会いできて嬉しいです。)
- It's a pleasure to meet you.(お会いできて光栄です。)
は、フォーマルやビジネスでとても丁寧な初対面の挨拶になります。それではAAA会社のJames Johnson氏とBBB会社の斎藤太郎氏が、初めて会った際に握手をしながら交わす例文を挙げてみましょう。
例文
Good morning. How do you do? I'm James Johnson with AAA Company.
(おはようございます。はじめまして。私はAAA社のJames Johnsonです。)
Nice to meet you Mr. Johnson. I'm Taro Saitoh from BBB Company.
(お会いできて嬉しいです、Johnsonさん。私はBBB社の斎藤太郎です。)
もし二人がその後しばらくして再開した場合には、
- How have you been?(ご無沙汰しています。)
という言い回しになります。また、続く自己紹介では、所属部署や仕事に関する経歴を伝えるのが一般的です。
- I am in Sales development.(私は営業部に所属しています。)
- I am the manager of this project.(私はこのプロジェクトの責任者です。)
- I have been involved in this line of business for 5 years.(私はこの仕事に携わって5年になります。)
こうして自分の情報を提供することで、スムーズに会話が進むでしょう。
ビジネスに会議やミーティングはつきものですが、内容はケースバイケースでも進行役が冒頭に話すべきことはほぼ決まっています。一般的な流れをご紹介しましょう。
- 1.会議を始めるアナウンス
- 2.冒頭の挨拶と進行役の自己紹介
- 3.会議の流れとアジェンダの確認
言い方はさまざまですが、ほぼ決まった形なのでいくつか例文を挙げてみましょう。
1.会議を始めるアナウンス
- If we are all here, let's start the meeting.
(揃っているようですので、会議を始めましょう。)
- Now that everyone is here, shall we begin?
(皆様お揃いですので、始めてよろしいでしょうか?)
- I hope we're all here. It's time to start the meeting, so why don’t we begin?
(皆様お揃いですね。時刻になりましたので始めたいと思います。)
2.冒頭の挨拶と進行役の自己紹介
- Hello everyone. Thank you for coming today.
(皆様こんにちは。本日は集まって頂きありがとうございます。)
- Thank you all for coming at such short notice.
(急なお呼びたてにお集まり頂きありがとうございます。)
- I really appreciate your attendance to this meeting.
(会議に出席頂きありがとうございます。)
- I’d like to take a moment to introduce myself, I am Taro Saitoh.
(自己紹介させてください。私は斎藤太郎です。)
- For those of you who don’t know me yet, I am Taro Saitoh, and I’ll be assisting our Managing Director to go on a campaign.
(私をまだご存じない方のために、私は斎藤太郎です。今後キャンペーンを行うため責任者を補佐いたします。)
- I'm glad to be here. My name is Taro Saitoh, and I will be working with the sales team.
(出席できて嬉しく思います。私は斎藤太郎です。営業チームで働きます。)
3.会議の流れとアジェンダの確認
- Firstly, we’ll be talking about the new campaign to start next month.
(はじめに、来月開始する新たなキャンペーンについて話し合います。)
- First of all, we’ll discuss ways that we can sell more of our products.After that, we’ll be looking at how to retain existing customers.
(はじめに、販売数を増加させる方法について話し合います。その後、顧客の囲い込みについて話し合います。)
- If time allows, we will also cover market strategies.
(時間的余裕があれば、市場戦略についても話し合いたいです。)
実はビジネスシーンで必要とされるのが、ちょっとした立ち話などの軽い会話です。話題がなく沈黙してしまうと空気が重くなりますし、相手と良い関係を築くためにも軽い会話を英語でこなせるようになっておきたいものです。エレベータで同乗した時、会議の待ち時間、近くにいる時などに使えるフレーズをご紹介しておきましょう。
- I can’t believe how cold it is today! (今日はなんて寒い日だろう!)
- How long have you been working here? (ここで働き始めてどのくらいですか?)
- So what do you do here? (どんな仕事をされていますか?)
- I love your shoes. Where did you get it?(あなたの靴素敵ですね。どこで買ったんですか?)
ちょっとした立ち話は友情を育てるのにも役立ちます。是非有効に使って場を和ませたいですね。