ビジネス英会話を上達させるには?

2019年9月20日(金)

ビジネス英会話を上達させるには?

実際に使えるスキルに高めたい

最近は英語力を重視して採用する企業が増え、TOEICのスコアが就職や昇格、管理職登用の条件になるケースも多くなってきました。英語を理解する知識や読み書き、リスニング力の高い方は増えていますが、実際の会話となると、なかなかスムーズにはいかないようです。

豊富な知識をインプットして、試験では高いスコアを出したとしても、相手がいる会話では知識が役立たない、なかなか口から出てこないし、相手の話が聞き取れない、理解できないという経験もあるでしょう。ペーパーテストで高得点を取ること、リスニングのテストでスコアを出すことと、実際のビジネスシーンで生身の人間と対峙した時に、良好なコミュニケーションがとれるかは全く別です。

会話は試験範囲の中や、テキストや試験対策本で学んだ範囲で進むわけではありませんから当然のことです。ビジネス英会話を上達させたいなら、実際に初対面の相手と対峙しても、対応できる実践力や、覚えた知識やスキルを瞬時に応用できる瞬発力が大切になります。そのため、実践に役立つ力を、さまざまなシーンを想定して養っていく必要があるのです。

電話での会話

商社やメーカーなど海外企業との取引がある会社や、外資系企業においては、海外の取引先や顧客などからの問い合わせや取引に関する連絡が入ってきます。担当者として対応する際、スムーズな会話力が求められるのはもちろんですが、最初に電話口に出て担当者につなぐ場合や、初めての相手からの問い合わせなどへの対応ができないと困ります。ビジネスの現場では、相手が何を言っているか分からないからと、電話を切るわけにはいきません。たまたま電話をとった事務スタッフでも新入社員であっても、分からなければ誰かにつなぐ、相手の用件を確認するくらいの対応は必要なのです。

電話をかけてくる外国人の多くは、相手は英語が通じる、会話ができると思い込んでいます。そのため、対面で接する場面よりも、早口で用件を並びたてることが少なくありません。英語での電話対応は、実際に会って会話するより苦手な方も多く、電話に出たくないという声もあるほどです。顔が見えない相手とのコミュニケーションは、相手が誰で、何の目的で、誰にかけてきているのかをはじめ、用件をしっかり理解することが大切です。

まずは、相手が誰か・用件は何かなど確認の会話からスタートし、担当者への取り次ぎ方法などを、リスニング力の強化とフレーズの使い方を学んでマスターしていきましょう。続いて、今度は逆に自分が電話をかけた際、目的の担当者にいかにつないでもらうかや、確認したい事柄を問い合わせる練習などを行います。

電話の基本会話ができたら、次は取引先とのミーティングの約束を取り付ける、電話で契約条件を詰めるなど、難易度を上げながら実践的な会話力を身に着けていくといいでしょう。そのためにはやはり、職場の同僚や英会話スクールの仲間や講師を相手にロールプレイで実践を積むのがおすすめです。

英語でのミーティングや商談の進め方

ネイティブのビジネスパーソンとのミーティングや商談なども、ロールプレイが役立ちます。

ミーティングや交渉を円滑に進めるため、集まった時の最初の挨拶シーンに始まり、ミーティング前の場を和ます雑談や、ミーティングの始め方や流れなども役割を決めて実際に試していきましょう。

ミーティングの進め方や相手への質問方法、逆に質問への答え方や意見の言い方、賛成や反対の表明方法など、ビジネスミーティングでふさわしいフレーズを身に付け、目指す結果や目的が果たせるようトレーニングをしていきます。

プレゼンテーションのレッスン

ビジネスシーンでは双方向の会話だけでなく、自分の意見を伝え契約を取り付けるための営業トーク、契約条件などを詰める交渉、商品の紹介や新プロジェクトに向けたプレゼンテーションなど、相手を納得させたり、説得させる話術も必要になってきます。

プレゼンテーションの資料をスムーズに読めるとか、言葉がスラスラ出てくるだけでは足りず、顔の表情や声の強弱、立つ姿勢やジェスチャー、目の前にいる人々の顔を見たり、語りかけたり、間を設けたりなどのテクニックも求められます。慣れている日本語でのプレゼンや交渉でさえ苦手なのに、さらに英語で、かつ文化や価値観が異なる相手に向けて伝える力や納得させる力が求められるので、なかなか大変です。

プレゼン資料を実際に用意して、立ち姿にはじまり、表情や声の抑揚、スピードを調整するテクニック、質疑応答の対応法を学ぶ機会を作りたいものです。そして、冒頭のつかみや相手を引き込むボディーランゲージなども習得し、相手に響くコミュニケーションスキルを身に着けていきましょう。

ビジネスの交渉力を身に付けるには

ビジネスシーンでは単に楽しく会話をしたり、相手の話を聞き取り答えればいいだけではありません。プレゼンでのアピール力をはじめ、契約を勝ち取ったり、条件を有利に進めたり、時には謝罪をしたり、クレームを言ったりなど、日常とは異なるシーンや交渉力、臨機応変な対応力などが求められます。

日本人同士のビジネスとは異なる交渉ノウハウなどを学ぶとともに、やはり、ロールプレイやディベートレッスンなどの実践を通じて、言葉で相手を説得する力や打ち負かす力、協力を得たり、賛同に導く力などを習得していきしょう。ディベートは自分の意見を明確に伝えたり、相手と意見を戦わせたり、落としどころを知るなどのトレーニングに最適です。職場のチームメンバーとディベートレッスンをするなど、積極的にトレーニングをしたいものです。

職場内で難しい場合には、社外研修に積極的に参加をしたり、ビジネス英会話スクールなどの研修会などを見つけるなどして、どんどんアプローチしていきましょう。ディベートは一度経験すればわかるものではなく、積み重ねてノウハウやテクニックを習得できるものです。一度やってうまくいかなかったとか、自分には議論や論破する力はないから恥ずかしいなどと思わず、経験を重ねていきましょう。

誰もが最初からうまくいくのではなく、場や回数を重ねるごとに表現力や伝え方なども含めて上達が目指せるようになります。

グローバル社会に通用する自己表現力を磨く

ビジネス英会話がなかなか上達しない方の多くが、欧米人のようなボディーランゲージを恥ずかしいと感じたり、英語で正しく伝えることだけに集中してしまい、相手の心に響かない話し方になっているようです。

単語やフレーズを間違えてはいけない、間違ったら正しく伝わらないと、プレゼン資料をひたすら棒読みしても、ビジネスで望ましい結果は得られないでしょう。ロールプレイでも緊張して棒読みになることなく、相手を引き込むような役者をイメージしてトレーニングを積む必要があります。

日本語禁止でブラッシュアップ

ビジネスでの英会話力を高めたいなら、職場内で日本語禁止の日を作ったり、日本語禁止の研修会を開催するのもおすすめです。

最近は日本でも英語が社内公用語になっている企業が増えていますが、日本語禁止で仕事を進めていくことで、使える実践的な会話力が養われることでしょう。