英語の発音でネイティブと日本人の違いは?

2019年9月20日(金)

英語の発音でネイティブと日本人の違いは?

日本では通じていた単語が海外では通じないこともあります

せっかくの海外旅行なのに会話がままならなかった、という経験をした方もいるのではないでしょうか。事前に一生懸命、英会話を勉強したのにうまく会話ができずに、観光やショッピングを楽しめなかったこともあったでしょう。

実は、日本人とネイティブでは、英語の発音に違いがあると言われています。一生懸命英会話を勉強しても、海外では自分の気持ちが全く伝わらなかったという方は、もしかしたら勉強法が間違っているかもしれません。

まず、日本人とネイティブの英会話では、どんな違いがあるのかをチェックしてみましょう。

なぜ英会話がうまくいかないのか

英語でのコミュニケーションがうまくいかない理由のひとつに、日本人はカタカナを使った英会話になってしまうことが挙げられます。

例えば、チョコレートやポテトなどの単語を使った会話です。日本では、そのまま発音すれば問題なく意味が通じますが、外国では成立しません。チョコレートはチョックリット、ポテトはプテイトウと発音し伝えるのです。日本では当たり前のように話されている英単語でも、実は海外では全く通じないというトラブルが発生します。日本には、外来語と呼ばれる海外から入ってきた言葉があります。これらは、ネイティブの発音とは大きな違いがあるため、事前にチェックしておく必要があるでしょう。

まずは、ネイティブの英会話に耳を傾けてみましょう。その際に聞いたことがあるという単語を耳にすることがあるかもしれません。時には、自分が当たり前に使っていた単語が、実は外来語だったと知ることもあるでしょう。そんな時は、ひとつ一つ丁寧にチェックし、どのように発音すればよいのかを確認することが大切です。

正しい知識を身につけることで、今よりも英会話力がアップし、ネイティブラインの会話力まで上げることも夢ではありません。

日本語とは大きな違いがあります

ネイティブと日本人の発音の違いの理由はさまざまあります。

前述したようなカタカナ英語の他にも、母音が残ってしまうことも理由のひとつです。日本語は、実際に声に出してみるとわかりますが、子音+母音がセットになっています。しかし、英語はその反対で、母音+子音によって構成されています。日本語の母音は、ア・イ・ウ・エ・オの5つだけですが、英語の場合、驚くことに26にも及ぶ母音があるのです。アの音の発音だけでも5つあり、日本語よりも複雑な構成になっていることがおわかりいただけるでしょう。

単母音や長母音の他にも二重母音や三重母音があることから、ネイティブ並みの英会話力を得るためには、正しい発音を身につけるだけでなく、口の開き具合や舌の位置にも注意しなければいけません。母音に注意し口の開き具合や舌の位置を意識するだけでも、会話の違いを実感できるはずです。

一生懸命、スピーキング力を高めようと努力しても、なかなか向上しないという方は、まずは母音の仕組みを十分に知ることから始めてみましょう。

舌を意識し過ぎるのも要注意

ネイティブラインの英会話を実現するために、意識して舌を巻き過ぎていませんか。日本人が英会話を習得する際に巻き舌になり過ぎてしまうことも、ネイティブとの大きな違いだと言われています。舌を巻き過ぎると正しい音で会話できません。より自然に英会話を楽しむなら、リズム感を大切にすることが求められます。じっくりとネイティブの会話を聞いていると、英会話は音が重なり合って構成されていることが実感できます。

また、リズム感があることもわかるでしょう。日本語での会話は、英会話と違い、リズムを感じることはほとんどありません。年代に関わらず平坦なイントネーションで会話をしています。しかし、英会話は、イントネーションそのものにもリズムがあり、このリズムをマスターするだけでネイティブ並みの会話を楽しめると言われているのです。

英会話力アップには、口を大きく動かすことも忘れてはいけません。ちょっと大げさなのではと思うくらい、大きな口を開けることも上達のコツです。ネイティブは、口の筋肉が強いことをご存知でしょうか。アメリカ人の口元をよくチェックしてみると、自分が思っているよりも大きく口を開けていることがわかるでしょう。日本語とは口の開き方にも違いがあるため、まずは仕組みを知り正しい方法で口を動かすトレーニングを行うことが大切です。英会話では、常に大きく口を開き、口元の筋肉を鍛えることを意識してはいかがでしょうか。

もちろん、口元だけでなく舌のトレーニングを行うことも、ネイティブとの差をなくすコツです。日本人は、ネイティブと違い、RとL、THの発音が苦手です。これらをしっかりとマスターするためには、舌のトレーニングが欠かせません。学校の授業でも習いますが、Rは舌を巻くように発音することがポイントです。一方、Lは、舌を上顎につけるようなイメージで言ってみましょう。慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、続けて舌のトレーニングを行なえば上達します。

また、舌を前後に動かすことも意識してトレーニングすることも上達方法のひとつです。日本語を話す時には、舌を巻くことはありません。そのため、慣れるまでは違和感を抱くこともあるでしょう。また、人によっては巻き舌で発音することに恥ずかしさを感じる方もいるかもしれません。しかし、ネイティブと同等の英会話力を実現するためには、恥ずかしがらずに堂々と正しい舌の使い方をマスターすることが重要と言っても過言ではありません。

リラックスしながら話すこともコツ

日本人は、外人と会話をする際に、正しく話せているだろうか、アクセントが間違っていないだろうかと気にすれば気にするほど、ぎこちない会話になってしまうことがあります。英語も日本語と同様に訛りがあり、人によってアクセントが違うということをご存知でしょうか。そのため、さほどアクセントを気にすることはないのです。イントネーションやアクセントを気にし過ぎてしまうと、いつまで経っても英会話力が向上しない場合があります。効率よく実力アップを目指すためには、まずはどんどんスピーキング力を上げることが何よりも大切です。

そのためには、毎日のように会話することを目標にしなければいけませんが、その際、頭の中で日本語を意識しながら会話を続けるのはおすすめできません。いつまでも頭の中から日本語が離れないと、ネイティブとの差は一向に縮まらないでしょう。

まずは、自分の気持ちを英語で相手に伝えることができるように、考え過ぎず意識し過ぎずスピーキング力を上げることが大切です。海外旅行に行く方やビジネスで外国人と接する方は、たくさん勉強してネイティブのような英会話を楽しみたいと思っているのではないでしょうか。そんな方は、まずネイティブに近づけるように、子音や母音に注意する他にも、イントネーションやリズム感を意識して話すことが大切です。そして、自信を持って英会話を楽しむことで、ネイティブとの差をグッと縮めることができるはずです。