英会話でリスニングが苦手な人の理由と解決方法

2019年8月30日(金)

英会話でリスニングが苦手な人の理由と解決方法

英語の聴き取りを上達させたい人のために

ラジオやテレビの英会話講座で話される英語なら聴き取れるのに、資格試験の英語の聴き取り問題や、映画やニュースでネイティブが話している英語をうまく聴き取ることができない。

外国人との会話が続かない。

こういった悩みを持つ方は多いと思います。今回は、英語の勉強は続けているのになかなかリスニング力が上がらない、リスニングは苦手という方のために解決のヒントをお伝えします。

英語を日本語に翻訳するのは間違い

英語を習い始めたての頃によくある間違いとしては、聴き取った英語をとにかく日本語に翻訳しようとするケースを挙げることができます。

英語は日本語とは語順が異なる言語です。英語は主語、動詞、目的語や補語の順に文が構成され、さらにその後に説明を加える句や節が続きます。これを日本語の語順に変換して翻訳しようと頑張っても、正確に訳せるものではありません。

英語は英語のまま、話される順番通りに理解し、無理に日本語にあてはめようとしないのがコツとなります。

聞き流すだけではリスニングは上達しない

ただ聞き流すだけで、英語の聴き取りができるようになるというのも、英語学習においてよくある間違いのひとつです。

例えば、お坊さんが唱えるお教を何時間聞いても、お教を覚えたり、理解したりすることはできないでしょう。

英語の場合も全く同じことが言えます。聞き流すというのは、英語のリズムを知る上で若干の役には立ちますが、聴き取りの向上には役立たないと考えてください。

リスニングが苦手な人の理由

文の構造を理解していない

主語が来て動詞が来るという英語の順番と構造を知る必要があります。

初心者の方が無理にネイティブとコミュニケーションを取ろうとするときに、単に知っている単語を並べて話す場合がありますが、少なくとも主語、動詞を入れて文にしてから話すことを覚えましょう。

英語は語順で文の内容が決まる言語なので、文法を覚えるならば、語順と文の構造から押さえておくことが大切です。文の構造を理解することなしには、英語を聴き取ることは不可能です。

ネイティブのリズムとスピードについていけない

頭の中で聴き取ったことを理解する処理が、ネイティブのスピードについていけないというのが問題です。

ラジオやテレビの英会話講座は、静かなスタジオで収録されている上に、初心者である視聴者向けにゆっくり、区切りながら話している場合がほとんどです。これならば聴き取ることができるでしょう。

しかし、ネイティブ同士の会話は、スピードがかなり上がる上に、言葉と言葉がつながって2語が1語に聞こえたり、aやtheなどが弱く発音されてほぼ聞こえない場合もあります。さらに語彙力も問われます。

知らない単語は聴き取れないか、自分が知っている似た単語と聞き違えてしまうことになります。ネイティブの話す言葉のリズムとスピードを攻略しなければ、リスニング力は英会話講座のレベルで止まってしまいます。

外国人の持つ文化の背景知識がない

英語を長く学んでも最後に残るネックは、外国人が常識として知っている映画やテレビドラマ、ことわざを背景知識にしての比喩や仮定の話です。

それらの知識を持ち合わせていない日本人はとっては、言葉は聴き取れても意味が全くわからないものです。擬音語や擬態語も難関で、これらがわかるようになれば聴き取りも上級と言えるでしょう。

リスニング力を向上させるコツ

スピーキングを意識して英語の勉強をしよう

聴き取りの話をしているのに、スピーキングの話題が出て来るのは意外かもしれませんが、英語の勉強とは、最終的にはスピーキング力を磨くことに尽きるのです。

英語を聴き取って母語である日本語にするのはさほど難しくありません。

しかし、自分の思っていることを正確な語順に直ちに変換して話すのは、本当に難しいものです。語彙も増やさなければならないし、文法も覚えないといけない。やることはたくさんあります。

スピーキングに比べたら聴き取りは簡単です。これからの英語学習は、スピーキングを重点的に意識すれば、聴き取りは自然とできるようになると言っても過言ではありません。

音読から始めよう

英語学習法として初心者がよく行う音読ですが、実はこれが効果的です。

英語教材で外国人の話す英語を聴いてその通りに発音する。単純な繰り返しですが、スピーキング力の向上にもつながります。テキストを見ながら発音し、次にはテキストを見ずに音読してみましょう。

外国人の話した後に、テキストを見ずに追いかけて発音をするシャドウイングを取り入れたり、聞こえた英語を書きとってみるディクテーションに挑戦することも効果的です。自分に合った方法を見つけてください。

文字を見て確認しよう

ただ聞き流す学習では英語は上達しないと説明しましたが、文字を見て何が書かれているか、どんな内容なのかを理解してから、何度も繰り返し聴くことは、悪い学習法ではありません。

気になる表現があれば、聴くだけではなく声に出して読んで書き出し、記憶に定着させるのもよいでしょう。

聴き取りのスピードをゆっくりから段階的に速い方に上げていきたいという方にはぴったりの学習方法と言えます。

ネイティブと会話してみよう

英会話教室を始めとして、今ではオンラインでネイティブと英語の練習ができるサービスも充実しています。

語学を学ぶには海外に行くのが効果的だと言われていた時代もあり、今でもそれはその通りなのですが、日本にいたままネイティブと気軽に会話ができる機会も多くありますので、ぜひ活用してください。

資格試験に挑戦しよう

英検やTOEICなど、英語の能力を確かめるための資格試験がたくさんあります。

この記事を読んでいる方の中には、資格をとるために聴き取り力を向上させたいという方も多いことでしょう。

年に何度もある資格試験に挑戦することで、自分の実力や弱点を客観的に知ることができ、英語力の向上につながります。

異文化間コミュニケーションの英語

そもそも英語を学習したいと言う動機をあらためて思い出してみるのも大切です。

英語はツールで、実際はコミュニケーションの手段であると昔から言われて来ました。異文化の外国人とコミュニケーションをとるということは、彼らの文化や物の考え方を学ぶことに他なりません。

ネイティブの話すジョークなどは彼らの文化を知らなければ、言葉を聴き取ることはできても理解するのは難しいでしょう。

英語力の向上にしたがって異文化への理解が進み、異文化の理解が進めば英語力の向上につながるという、いわば車の両輪の形で英語学習に臨むようにするのが理想です。

非ネイティブとのコミュニケーションツールとしての英語

英語を話すのはネイティブだけとは限りません。

日本には多くの外国人観光客が訪れますが、英語圏の方以外、とりわけアジアからの人がたくさんやって来ています。非ネイティブ方の話す英語を聴き取ろうとする場合、これまでのネイティブ英語では追いつかないこともあるでしょう。

しかし、日本国内で、外国人と英語を使ってコミュニケーションをとる機会は、対非ネイティブとの方の場合が圧倒的に多いと考えられます。

非ネイティブとのコミュニケーションを考えると、ネイティブの話す通りに覚えなければ、と思うよりもかなり気楽になります。

非ネイティブの外国人のコミュニティに入って、自分の英語力を試してみることもお勧めです。