ビジネス英語は何から勉強すれば良い?

2019年8月27日(火)

ビジネス英語は何から勉強すれば良い?

ビジネス英語を学ぶステップとは?

英語も日本語と同様に、日常会話とビジネスシーンで使う言葉には違いがあります。ビジネスで使える英語を学びたいなら、まずは正しくステップを踏んで学習を進めていきましょう。

ステップは大きく分けて2つあり、前半はインプット、後半はアウトプットです。またそれぞれにも前編と後編がありますので、以下のように組み立てると良いでしょう。

インプット編

  • 前編 英単語力アップ
  • 後編 フレーズ化

アウトプット編

  • 前編 一人ロールプレイング
  • 後編 実践

それでは以下に、各ステップごとの英語学習の進め方を解説します。

インプット編 前編「英単語力アップ」

このステップでは、英語を使ってビジネスを行うために最低限必要な基礎知識を身につけます。

それは語彙力、つまり「英単語力」です。単語をどれだけ知っているかが最低限必要なことですので、文法や発音よりも単語力の優先順位が上になります。相手の言っている内容を即座に理解する、伝えるべきことを正確に伝える、この本質を支えるのは単語力だと理解しましょう。

そして英単語を覚える最大の手段は、今も昔も暗記です。苦手な人もいるでしょうが、残念ながら語学学習では、暗記から逃れることはできません。効率的に覚える方法は一人ひとり異なりますが、暗記スピードを上げるために有効とされる手段はいくつかあります。

  • 黙読ではなく音読する
  • スペルばかり追わない
  • シチュエーションと併せて覚える

例えば日常生活の中で、どのような英単語が使われるか思い浮かべながら、シチュエーションと共に暗記すると、理解度が高まると言われます。英語を聞いて、実際の状況や実物がすぐにイメージできるようにすると良いでしょう。

正しいスペルは反復して単語に触れることで徐々に覚えていきますので、最初からアルファベットばかり追わず、意味と状況から覚えるのが先決です。暗記の際に音読すると、目だけでなく喉や耳など全身で覚えることができますし、最終的にアウトプットする際にも有効となります。

また、覚えたからと言ってしばらく使わないでいると、すぐにすっかり忘れてしまいますので、日常的に口をついて出てくるレベルまで染み込ませることも大切です。見積書はestimateもしくはquotation、提案はproposalなど、実際の仕事の場ですぐに変換できるレベルにしておきましょう。

インプット編 後編「フレーズ化」

後編では、前編で覚えた英語を実際に使える形として覚えていきましょう。それにはフレーズ化するのが一番ですので、その英語を使う場面をイメージしながら勉強することが重要です。

ビジネスで基本となるシチュエーションは、電話応対、資料作成、会議、報告・連絡・相談の「ほうれんそう」など、組織でのリレーションシップです。自分の仕事に置き換えてフレーズ化していくのもいいでしょう。電話応対などは、ほぼ決まったフレーズしかありませんので簡単ですが、円滑なリレーションシップを築くのはなかなか難しい作業です。

例えば日本の企業内でも同僚を気遣う言葉掛けなどは自然に行っていますが、それを英語で自然に言葉にできるでしょうか。大丈夫?というフレーズひとつを取っても、Is everything OK? やAre you all right?など色々な言い回しがあります。短いフレーズを自分で何通りか作り組み合わせることによって、スムーズな会話ができるよう訓練してみましょう。

ビジネスの場では、特に難しい単語を使わなくても、頭で思案して絞り出すのではなく、反射的に使えるレベルになることが重要です。ただし、こうした言い回しは自分で作らなくても、たくさんの例文がありますので、ビジネスでよく使うフレーズをまとめた書籍などを参考にするのもおすすめです。インターネットで検索しても良いのですが、中には信頼度が低いものもありますので、間違った英語フレーズを覚えないように注意してください。

ポイントはフレーズを丸覚えするのではなく、そこから自分の言いたいことに組み替える、応用の作業を入れることです。また、同じ内容でも言い方はたくさんありますので、さまざまなフレーズを使いこなせるようになってください。

アウトプット編 前編「一人ロールプレイング」

フレーズ化まで進められたら、次はいよいよアウトプットです。

自分の中に詰め込んだ知識を、実際に外に向かって出してみましょう。ただし、いきなり誰かにアウトプットする前に、まず一人でロールプレイングをするのがおすすめです。例えば、自分一人で上司への報連相を行ってみる、プレゼンテーションを行ってみるといった具合です。

  • I will report about this week's duties.(今週の私の業務内容を報告いたします)
  • I will now conduct a presentation.(プレゼンテーションを行います)

など、実際に行っているつもりでアウトプットしてみましょう。声に出して録音し、後ほど自分でチェックしてみるのも良い方法です。

ロールプレイングをしてみると、覚えていたフレーズだけでは言いたいことが伝えられなかったり、うまくつながらなかったりする場合もあります。そうしてまた新しいフレーズを勉強しながら、どんどん実践力を磨いていきましょう。

アウトプット編 後編「実践」

一人ロールプレイングで自信をつけたら、後は実践あるのみです。

ビジネスである以上、実践が伴わなければ意義がありませんので、必ずアウトプットまで結びつけてください。日本の教育方法では、間違えることに恐怖心を持つ環境が指摘されていますが、英語表現は間違えたらその都度調整を行うことで上達していきます。ビジネスシーンにおいて伝わらなかったことは、どのように伝えれば良いか、いつも振り返りながら臨みましょう。

また、伝わらない原因は発音や単語の間違いだけでなく、文章の構成にある場合も少なくありません。ビジネスでは簡潔に、Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、 How(どのように)を指す「5W1H」を意識して話す癖をつけましょう。

これは英語も日本語もまったく変わらず、かつ最も有効なコミュニケーション方法です。一文一文を短くして言い切ることも大切ですので、フレーズ化する時にも意識しましょう。長くなりそうならどこかで区切って、シンプルに完結する文章を構成できるよう訓練してください。

これは論理的思考力(ロジカルシンキング)に通じるもので、いわゆる「筋の通った話」をするために大切なことです。聞く人が物事のつながりを頭の中で組み立てられるように、ビジネスでは簡潔でわかりやすくロジカルな英文を心がけましょう。英語を使える人である以前に、ビジネスができる人であることが大切です。

世界に通じる英語を

最後に、「世界で通じる英語でなければビジネス英語ではない」ということをしっかり認識しておきましょう。

同じ英語でもアメリカ人とイギリス人、シンガポール人とオーストラリア人では英語が通じなかったという話がよくあるように、いかに流暢に見えても必ずしもグローバルスタンダードとは限りません。どこに行っても伝わることがビジネス英語への第一歩ですから、ローカライズされた英語ではなく、正しい言葉を身につけましょう。

また日本語は曖昧な表現が多いですが、英語ではまず本題を切り出して自分の意図をはっきり伝える意識が必要です。特にビジネスにおいて回りくどい表現を使うことは、結果的に何が言いたいのか、自信がないのかと批判される恐れがあります。

一定の配慮をするなら、冒頭でIn my opinion,(私の考えでは)、To be honest, (正直に申し上げれば)といった短い前置きを置く癖をつけると良いでしょう。本題は基本的にストレートに、明確に意図を伝えることが大切なのです。