訛りが強いの?カナダ英語とニュージーランド英語

2019年5月31日(金)

訛りが強いの?カナダ英語とニュージーランド英語

英語を習い始めたばかりの人は、きっと英語はひとつの言語と思っていることでしょう。確かにそうですが、発音まで細かく考えると、複数の種類に分類することができます。今回ピックアップしたのは、中でも特になまりが強いといわれているカナダ英語とニュージーランド英語についてです。それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか。

なぜ訛りの違いが起こるのか?

英語は、広く知られる通り世界共通語と呼ばれる有名な言語に他なりません。数ある言語の中でも特に多用されており、ワールドベーシックのような位置づけです。ですが、だからこそ地域によって少しずつ違いが生じているのです。

理由はさまざまです。地域により発展の仕方が違った、元ある言語が影響して2つの言葉が混ざっているなどが代表的でしょうか。また、この現象は、日本の方言にも近いものがあります。やはりこちらも、同じ日本語という存在でありながら、地域それぞれで発展の仕方が違ったからこそ地域独特のニュアンスが生じています。そう考えると、英語の訛りもある程度納得しやすいのではないでしょうか。

訛りに興味を深めれば、その国の歴史までもが垣間見えてくるでしょう。そうなると、旅行や留学、さらには世界にまでどんどん視野は広がることでしょう。英語の学びを深める上でも、気にしておいて損のない存在かもしれません。

両方に共通するイギリス英語

今回のテーマである、カナダ英語とニュージーランド英語を語る上で外せない言語があります。それは、イギリス英語です。なぜなら、どちらの訛りもイギリス英語が背景にあるためです。

たとえばカナダ英語は、アメリカ英語とイギリス英語が自然にミックスされて誕生したといわれています。地理的に北米の位置にあるため、国際交流の中で徐々に形成されたのでしょう。しかし、混合しているから間違いかといえばそうでもありません。むしろカナダ英語は、世界的にみてもきれいで聞き取りやすいといわれています。国際標準語に近い英語であり、またカナダならではの穏やかな気質が影響して、ゆっくりていねいなことが多いためです。そうした理由から、留学先としても人気が高いです。

ニュージーランド英語も、ベースにイギリス英語があるため、イギリスのニュアンスに近い訛りが少なくありません。またそれに合わせて、ニュージーランド原住民であるマオリ族の言語が日常の一部に色濃く残っているのです。そのためニュージーランド英語については、イギリス英語とマオリ語がミックスされた雰囲気に仕上がっています。

カナダ英語の特徴

イギリス英語の影響を受けていながらも、アメリカと隣接している地理的事情もあって、イギリス英語は色濃く感じません。例えば、イギリス英語の影響が強い地域では、タイヤをtyre、カーブをkerbといった具合に話すものの、カナダではアメリカ英語と同様のtire、curbとなります。

また特徴的なところでは、産業の歴史が影響した言葉も挙げられるでしょう。カナダにおいて、小切手のことをchequeと言います。これはイギリス金融機関の名残であるといわれており、産業がきっかけとなってできた言葉です。ですが自動車産業については、アメリカをルーツに持っているため、自動車用語にアメリカ英語が使われています。

他にも、イギリス寄りのカナダ英語、アメリカ寄りのカナダ英語はいくつか分類することができます。イギリス英語を使っているものとしては、metre・centre・flavour・cancelledといったものがあります。基本的な読みや意味が近くても、このように綴りや発音に違いがみられます。これらは、イギリスとカナダ双方にて通じます。

続いてアメリカとカナダで共通して使われているものとしては、次のようなものがあります。airplane・elevator・metreなどです。metreについては、少々ややこしいかもしれません。上記イギリス寄りのカナダ英語と紹介している中にも、metreは存在します。こちらは単位のメートルの意味ですが、アメリカ英語でのmetreは、貸し部屋という意味合いです。

ニュージーランド英語の特徴

前述の通り、ニュージーランド英語の背景にもイギリス英語が影響しています。そのため、カナダ英語と同様に、一部の単語がイギリスの綴りとなっています。例としてはcenterがcentreに、colorがcolour、gasolineをpetrolといった具合に表現します。またおもしろいのが、階層の呼び方です。1階をground floorと呼び、2階からfirst floorと言う傾向があるようです。

独特に感じられる特徴としては、発音面が挙げられるでしょう。「e」を「i」、「ei」を「ai」にするような発音が印象的です。例としては、ペンと発音するpenを、ニュージーランドではpinと発音します。数字のtenも、真ん中にeがあるためiに変わり、tinとなります。sevenともなると、eは2つつくため発音はシィヴィンともなってしまいます。

eiが入る単語も、同様の変化がみられます。aiに変わるわけですから、eightがaitに、sundayはsundai、OKともなれば、okaiというかなり理解の難しい読み方にすらなってきます。

またもう一点、忘れてはならないのがマオリ族の言葉です。基本的な会話ではニュージーランド英語を用いていますが、一部の言葉や名詞についてはそのまま使われている場合もあります。例としては、「よくできました」が「Ka pai」に、さつまいもは「Kumara」、その他魚のHoki・Tarakihi・Warehouという名称も、原住民マオリ族から伝わる呼び名をそのまま使っています。

その他、訛りというわけでもありませんが、カフェにおけるメニューについてもニュージーランドは独特です。Flat White・Long Black・Short Blackといった名称を、日本で入るカフェなどではあまり目にしないことでしょう。英語の本場アメリカでさえ、こうした言葉は基本的に使われていません。ニュージーランドでは、ラテよりも牛乳をやや少なめにしたものをFlat White、エスプレッソをお湯で薄めたものをLong Black、そしてエスプレッソをShort Blackと呼んでいるためです。現地でカフェに入るときは、少し戸惑うかもしれません。

海外旅行に訛りの知識は必要?

基本的に、そこまで重要視する必要もありません。基本は同じ英語なわけですから、ちょっとした訛りがあっても会話程度なら影響ありません。ましてや海外旅行で使う程度の英会話なら、ほとんど問題はないでしょう。

しかし、親密なコミュニケーションを交わしたい、人間関係を構築したいとなればまた話しは別です。中には、訛りのある英語を好まない現地人もいるようなので、印象を考えるならやはりその土地に合った話し方を習得するのがベストでしょう。

学習法としては、やはりテキストで学んだり、生の会話ができる外国人のレッスンです。マンツーマンレッスンや、外国人講師が多く在籍する合宿スクールなどを利用してみてはいかがでしょう。質の高い英語を、深く学ぶことができます。

同じ英語でも種類がある

このように、同じ英語であっても、国によってかなりの違いがみられます。土地柄やルーツによって、違った発展をしているためです。基本的な会話程度なら、正しい英語さえ知っていれば特に問題はないでしょう。ですがどうしてもクオリティを高めたいのであれば、上記の例文だけでも覚える、または英会話学校を利用するといった方法も有効でしょう。