英字新聞で勉強して英語力をアップさせるためのポイント

2018年10月14日(日)

英字新聞で勉強して英語力をアップさせるためのポイント

英字新聞は、文章及び文法の正確さという点で、語学学習にうってつけの教材です。とはいえ、読み慣れていない人にとっては、アルファベットでぎっしり埋められた紙面をどこから読めばいいのか戸惑ってしまうでしょう。今回は、英語力をアップさせたい方のための、英字新聞を活用した勉強法をご紹介します。

全部読まなくても大丈夫です

英字新聞と言っても日本の新聞同様、掲載されている記事は、政治・経済・文化・スポーツなど多岐にわたります。わからない話題や興味のないテーマは、日本語で読んでもつまらないですし、興味がないものを読んでも学習効果は期待できません。

最初は、自分が興味のある、わかりやすい分野の記事を見つけることからはじめましょう。大見出しや小見出し、小見出しの次にある概要文をチェックして、面白そうな記事を探します。慣れるまでは、見出しと概要文のチェックだけでも構いません。

おすすめのカテゴリは、娯楽・スポーツ・書評、そしてコラムです。特にコラムはわかりやすい文章で構成されていて、短すぎず長すぎない点でもおすすめです。

映画や舞台の紹介や書評は、日本でも話題になっている作品なら予備知識があることで読解難易度は下がります。

スポーツも同様で、ルールを知っていれば記事の内容は掴みやすく、選手や監督、チームについて、海外報道ならではのより詳しい情報が楽しめます。

料理のレシピやグルメ紹介の記事は、比較的短く簡潔で、同一表現や単語が繰り返し使われていますので、英語に自信のない人や苦手意識がある人におすすめです。

政治・経済や科学系の記事は専門用語が頻出しますので、この分野のボキャブラリを強化したい方以外は、慣れてから挑戦してみましょう。

毎日買わなくてもいいのです

発行紙によっても違いますが、英字新聞は、薄いものでも10ページ以上あります。この量を読むにはそれなりの時間が必要ですし、慣れないうちは1日で読むには相当の負担です。読まない部分があるものを毎日買うとなると、なんだかもったいない気もしてきますよね。些細なことでも後ろめたさや負担が重なると、続けていくのが億劫になってくるものです。勉強は長続きすることが一番肝心ですから、最初は欲張らず、1週間に1回程度を目安に購入し、読むことにチャレンジしましょう。

なお、新聞によっては、曜日によって力を入れているジャンルや週間連載の記事などもあります。文化系や娯楽の話題は日曜日が多く、スポーツは試合開催の当日もしくは翌日が内容もボリュームも充実しています。月曜は週末の出来事についての記事や、社会・政治・経済のニュースが中心になります。最初の一週間だけ通して購入し、二週目以降は気になった曜日だけ購入してもいいでしょう。毎日読みたいなら、慣れてから購入する日を増やしていけばいいのです。

英字新聞の中には、日刊ではなく週刊で発行しているものもありますので、最初から週刊のものを選択するのもひとつの手段です。ただし、どんな話題も時間を置いてしまうと鮮度が落ち、関心が下がってしまいます。習慣性も薄れますので、購入の間隔は1週間以内を維持しましょう。

目的別に選ぶ 「たっぷり読み」と「じっくり読み」

英字新聞を読む目的、あるいはメリットに、「英語・英文に慣れること」及び「語彙力・ボキャブラリの強化」の2点がよく上げられます。英語力の向上にはどちらも大切ですが、どちらをより重視するかによって、新聞の読み方は違ってきます。

・英語・英文にとにかく慣れるためには、「たっぷり読み」

TOEICや英検上級に挑む場合、読解スピードの強化は必須です。また、仕事や生活で英語を使うことが想定される人は、英語での情報を捌く訓練が必要です。速くたくさん読めるようになりたい人は、「たっぷり読み」を心がけましょう。

たっぷり読みのポイントは、「辞書を使わない」「読んでいるときに無理に翻訳をしない」「基本的に読むのは1回のみ」の3つです。1日10分など時間を区切り、集中して、その時間内に読み進められる量を徐々に増やしていくようにします。また、一度読んだあと、記事の内容を100字~200字程度にまとめたサマリーを作成してみましょう。音読も効果的です。

ひととおり読み終わったら見直して、自分が作成したサマリーの正確性や見落としポイントがないかなどをチェックします。わからなかった単語や表現を見直すのもそのタイミングで行います。「読んでいるときに翻訳をしない」のは、頭の中で英文を日本語に翻訳している時間がタイムロスとなり、実践的ではないからです。原文のまま意味を理解出来るよう、読解スピードの向上を目指します。

・語彙力を強化したいなら、「じっくり読み」

英作文の能力向上を目指す人、英語の翻訳力を上げたい人には、「じっくり読み」がおすすめです。記事をひとつ選び、発音や意味を確認しながら、納得出来るまで繰り返し読む、という読み方です。その記事内に使われている文章の中で、わからなかった単語や気になった表現をなるべくその都度チェックします。記事を全文写してもいいでしょう。手書きでもPCなどでの文字入力でも構いません。目で追うだけでは見落としがちな表現に気がつくことがあるからです。

じっくり読みに不可欠なのは、辞書と筆記用具です。同じジャンルでは特定の単語を使用することが多いので、初めは辞書が必要でも、続けていくうちに辞書に頼る場面は減っていきます。また、同じ言葉でも違う用例が出てくることもあります。発音がわからない単語が出てくることもあるでしょう。そういった単語や用例を拾い上げていくことで、語彙力が強化されていきます。

ひとつの記事をじっくり読んだあとは、記事の翻訳にも挑戦してみましょう。こちらも時間を決めて、正確でわかりやすい日本語に翻訳できるかを試していきます。最初のうちは概要のみでも構いません。英語を日本語に翻訳する際に、英語ならではの表現に改めて気が付くことができるはずです。

どちらがいい? 紙版と電子版

英字新聞を使った勉強をするにあたり、新聞選びは重要なポイントです。特に、紙版と電子版のどちらを選べば良いかについて、それぞれのメリットとデメリットを簡単にご紹介します。

・紙版と電子版のメリットとデメリット

紙版のメリットは、「読みやすさ」「記事の重要度がわかりやすい」「手書きでメモを加えることができる」などが上げられます。一方の電子版のメリットは「物理的にかさばらない」「電子配信を使えば買い忘れを防げる」「音声読み上げ、電子辞書機能などを気軽に使える」という点にあります。

デメリットは、紙版の場合は「物理的にかさばる」「日本国内では販売店舗が限られる(通販可能な新聞しか読めない)」、電子版では「端末の確保や通信環境に左右される(ネットへの接続ができない場所では読めない)」などがあります。入手方法や自分の学習環境などを踏まえつつ、自分に合った、勉強しやすい方、好みにあった方を選ぶといいでしょう。

・紙版と電子版と記事のスクラップ

印象に残った表現や内容の記事はスクラップして保存しておきましょう。大学ノートや100円ショップで買えるスクラップファイルを使い、見開きの右側に切り抜いた記事を貼り、左側には記事に登場した単語の意味や自分でまとめたサマリーなどをメモとして記録しておきます。記事を残しておくことで、頻出単語や既出表現を、あとから何度でも見返すことができます。

スクラップは紙版の方が簡単ですが、電子版でもプリントアウトが可能なら問題はありません。あるいは、スクリーンショットやPDFなどで画像化し、電子版スクラップブックを作ってもいいでしょう。ペイントツールやアプリを使えば、電子版でも紙版のメリットである「手書きでメモを加える」ことは可能です。やりやすく、長続きする方を選択しましょう。

英字新聞はリアルタイムの語学教材

英字新聞を使った勉強方法は、日本国内で英語の習得を目指している方はもちろん、海外在住の方にもおすすめです。特に地方紙には、催し物や地元の名物紹介など、その地域ならではの情報が詰まっています。是非一度、手に取って読んでみてください。最新のトピックから伝統的な話題まで、英字新聞は多数の例文が掲載された、まさに「リアルタイムの教材」です。また、新聞から得た情報は知識として蓄積され、英語でのコミュニケーションでも必ず役に立つことでしょう。