ぜひマスターしたい!英語が英語らしく聞える発音のポイント

2018年5月12日(土)

ぜひマスターしたい!英語が英語らしく聞える発音のポイント

英語学習には大きく分けて2つのステップがあります。ひとつ目は単語と文法の暗記です。学校で学ぶような、いわゆる「受験英語」はこの学習法がメインとなるでしょう。

そして、ふたつ目が「コミュニケーション英語」です。これは実際に英語を使い相手との意思疎通を図る学習法です。日本人はこの「コミュニケーション英語」が苦手な人が多いといわれています。会話をしても英語らしく聞こえない人は、実は発音のポイントを押さえていないからです。ここでは、英語の話し方のコツを4つのポイント別にまとめてみました。

英語にあって日本語にはないRとWHの発音

英語には日本語には存在しない独特の発音があります。そのなかでも「R」と「WH」の発音は、日本人にとって少し難易度の高い発音となっています。

まず「R」は唇を丸めて小さい「ゥ」と発音すると、ネイティブのような発音になります。例えば「right」と「light」の場合は「ゥライト」「ライト」と発音すると区別しやすくなるでしょう。

また、「WH」の場合は「ゥワ」と発音します。日本人の感覚では「What」は「ワット」、「word」は「ワード」となりがちですが、それぞれ「ゥワット」「ゥワード」と小さな「ゥ」を頭に入れることを意識するだけで、グッと発音のレベルを上げることが可能となります。

フレーズはつなげて発音しないと通じない?

コミュニケーション英語のポイントは、流れるような発音です。単語をひとつひとつ正確に発音することも大切ですが、それ以上にフレーズをつなげて発音する意識を持つことが重要です。例えば、「何か飲み物を飲みたい」を英語にすると「I want to drink something」となりますが、これをそのまま発音してもスムーズに伝わらない場合があります。

なぜなら、ネイティブ英語では「want to」や「go to」といったフレーズは、話しやすいように「wanna」や「gonna」とつなげて発音することが一般的だからです。受験英語ではあまりなじみがないかもしれませんが、コミュニケーション英語をマスターしたいのであれば、フレーズを意識することは欠かせないでしょう。

音の焦点?フォーカルポイントに気をつけて

英語が英語らしく聞こえるためには、音の焦点を意識することもポイントです。そもそも声の出し方はネイティブと日本人とで異なっています。これは生まれ育つ環境や人種の違いなどが関係しています。また、英語を共通語としている国々の間でも、発音に違いはあります。

例えば、アメリカ英語の場合は口の真ん中に音の焦点があり、イギリス英語の場合は口先に音の焦点があるといわれています。そのため、「often」という単語を発音する際も、アメリカ英語では「オーフン」、イギリス英語では「オフトゥン」と微妙な違いが生まれるのです。ちなみに、日本人は喉に音の焦点があるため、舌を器用に使った「R」のような発音が苦手な傾向です。

少し上級者向けのポイントになりますが、音の焦点をどこに置くか意識して発音すると、より英語らしく聞こえるようになるでしょう。

英語の発音は大げさなくらいがちょうどいい

英語は世界で最もポピュラーな言語です。英語を話せるだけでつながる世界がグッと広がるでしょう。実際に多くの国々で英語を第2言語として採用しており、コミュニケーションの手段として大きな役割を果たしています。

しかし、日本人はコミュニケーション英語に苦手意識を持つ人が少なくありません。それは、「伝わらなかったらどうしよう」という不安が背景にあります。また、日本語と英語の口の動きにも違いがあるため、日本人には英語を話すトレーニングが必要となります。

そのトレーニングで最も重要なことは「大きな口の動きを意識すること」です。日本語はあまり口を動かさないでしゃべるのに対し、英語は口の動きがダイナミックといえます。そのため、英語を話す際は、少し大げさなくらいがちょうど良いのです。恥ずかしがってボソボソと話すと余計に伝わりづらくなるので、間違うことを恐れずに自信を持って、大きな口を開けて英語を話す練習をしてみましょう。