TOEICで何点取ればOK?仕事で使う英会話のレベルとは?

2018年5月12日(土)

TOEICで何点取ればOK?仕事で使う英会話のレベルとは?

国際的な英語力の評価テストとして知られる「TOEIC」。英語を使う職業や、外資系の企業などで必要とされることが多い資格です。しかし、実際にどのくらいの点数を取っておけば、仕事で英語が使いこなせると判断されるのでしょうか。また、せっかくTOEIC対策の勉強をするなら、出題される英語と、仕事で使う英会話の関係性も気になるところでしょう。

ここでは、TOEICで取得する点数の目安や勉強方法、仕事上で使う英会話との関係性などについて解説します。

仕事で使う英会話とTOEICの点数目安

TOEICの取得点数から、仕事で使う英会話のレベルをある程度知ることができます。

まず、600点前後の場合、ゆっくりであれば日常会話が可能な程度です。しかし、聞き取りや読み取りができない英語もあり、そのため、仕事にはまだ不十分なレベルです。

700点前後の場合は、聞き取れる言葉と聞き取れない言葉の差が大きい状態です。「同僚に会議の通達ができる」「社内文書が理解できる」など、日常業務に支障のないレベルの英語力でしょう。

800点前後になると、聞き取りや読み取りも十分なレベルとなります。ネイティブスピーカーと会議ができたり、海外出張にも支障なくスムーズに行けたりと、仕事上でも本格的に英語が活かせるでしょう。

900点前後は、ネイティブスピーカーとほぼ同じレベルの状態です。「複雑な会話が理解できる」「専門書が読める」など、仕事上でもかなり高い能力を発揮することができます。

TOEICの勉強はどのくらいするべき?

すでにTOEICを受け取得した点数や、もともとのレベルに応じて、必要な勉強時間や量は大きく異なります。

まず、600点未満の場合は、単語を覚えることから始めましょう。まだ伸びしろがたくさんあるため、文法やリスニングなど、自分の得意とする分野を重点的に勉強する方法もあります。

800点から900点以上を目標にする場合は、リスニング問題に力を入れましょう。TOEICにおいて、リスニングはリーディングよりも伸びやすい傾向があるといわれています。また、文法を鍛えることも大切です。TOEICのリーディング問題において、最後まで解くことができずに時間切れとなる人が多く見られます。TOEICのリーディング問題は文法、長文の順で出題される場合が基本です。最後の長文問題に余裕を持って取りかかれるように、文法問題をスムーズに解ける力を身につけておきましょう。900点近くを目指す場合、勉強時間は平日に30分、休みの日には2時間を目安にすると良いでしょう。

仕事のためにTOEICは必ず受けたほうが良い?

就職や昇格などの場面では、定められたTOEICの点数を保有していることを求められるケースが多く見られます。このような場合は、TOEICを受ける必要があるといえるでしょう。

しかし、会社によっては資格としての点数よりも英会話の実践力が求められる場合も珍しくありません。また、TOEICの点数が高得点であっても、とっさの会話に対応できない人も見られます。英会話や英語の文章などに十分に対応できる実力があれば、仕事において必ずしもTOEICを受ける必要はないといえるでしょう。

TOEICの勉強は仕事で英会話を活かすため

TOEICには日常会話はもちろん、ビジネス英語に関する問題も多く出題されています。そのため、TOEICの勉強をすることで、ビジネス英語の上達にもつながるでしょう。しかし、仕事で大切なことはTOEICで高得点を取得することではなく、生きた英語をマスターすることです。TOEICは、あくまで英語を上達させるための手段のひとつと考えましょう。勉強結果が点数という形で反映されるため、「自分の実力がどの程度か」を知ることもTOEICを受けるメリットです。また、一般的なTOEICの問題はリスニングとリーディングの2種類で、スピーキングがありません。そのため、英会話に慣れるにはTOEICの勉強だけでなく、英語を話す場に積極的に参加することも大切でしょう。生きた英語を取得して、仕事での活躍場面を増やしてみてはいかがでしょうか。