英語の発音を覚えただけじゃダメ?リスニング力を上げるには?

2018年3月11日(日)

英語の発音を覚えただけじゃダメ?リスニング力を上げるには?

スピーキングだけでなくリスニングも身につけなければ、英会話は成立しません。また、発音を覚えるだけでは、リスニング力は上がらないので注意しましょう。確かに発音を知らないよりは聞き取りやすくなりますが、やみくもに覚えるのは得策ではありません。相手が流暢に話す英語を聞き取り、会話のキャッチボールを楽しめるようになるにはどうしたらよいのでしょうか。今回は、リスニング力を上げたい人が意識すべきポイントについて紹介します。

単語とフレーズでは発音は変わる

英単語の発音は覚えているのに、英文をなかなか聞き取れないという人は多いでしょう。その原因として、文中で単語が連結することにより発音が変わってしまうことが挙げられます。この現象はリンキングと呼ばれており、どのように変化するのか分かっていないと、単語の読み方を知っていてもうまく聞き取れません。そのためリスニング力を上げたいなら、単語レベルで発音を覚えるだけでは不十分なのです。

リンキングを身につけるには、単語に分けずフレーズ単位で読み方を覚えることを意識する必要があります。またリンキングは、どのような単語同士でも発生するわけではありません。パターンがあるので、それらを理解しておくと聞き取りやすくなるでしょう。たとえば、前の単語が子音で終わり次の単語が母音で始まるときにリンキングが生じます。

英語は冒頭を集中して聞き取ることが重要

文を構成する要素として、主語と動詞はとても大切です。両者を聞き取れさえすれば、大まかな意味は理解できるでしょう。英語では、主語と動詞のような重要な言葉は、最初にくるのが一般的です。そのためリスニングをするときは、文の冒頭部分を聞き逃さないように注意しなければなりません。後半部分を聞き取れたとしても、大意が分からなくなってしまいます。言い換えると、冒頭部分をしっかり聞き取れさえすれば、後半部分が多少理解できなくても大丈夫ということです。

リスニング力が十分でない人が、文全体を完璧に聞き取ることは容易ではありません。特に長文の場合は、後半までしっかり聞き取るのは難しいでしょう。そういう意味でも、冒頭部分に集中して聞き取ることは非常に重要といえます。

日本語と英語では文の構成が異なる

日本語に慣れ親しんでいると、英語を聞いたときも日本語をベースにして理解しようとしがちです。しかし日本語と英語は文の構成が大きく異なるため、英語から日本語、逆に日本語から英語に変換するときに時間のロスが生じ、その間に次の英語が続くと、聞き取りが追いつかなくなってしまいます。そのため長い文章のリスニングを行うときは、英語を英語のまま認識することが大事です。

しかし、そうはいっても、日本語に変換する癖がついている人にはハードルが高いかもしれません。その場合は、英語をイメージで認識するように心がけてください。日本語を聞くとき、言葉の意味をひとつずつ確認しながら聞いたりはしないでしょう。たとえば「りんご」と聞けば、りんごのイメージが思い浮かぶはずです。英語もイメージで認識するようにすると、日本語に直す必要がなくなります。

英語を聞き取るコツをつかみリスニング力UP!

英語を何度も繰り返し聞くことは、リスニングのトレーニングの基本です。しかしCDやテレビなどで、ただ英語の音声を垂れ流しにしているだけでは高い効果を望めません。理解しようとするスタンスで、意識して英語を聞き続けることがポイントとなり、その際にはリスニングのコツを押さえておくと上達が早くなります。たとえば、リンキングに注意したり冒頭部分に集中したりするだけでも、以前より聞き取りやすくなるでしょう。

このように日本語に変換せずに理解する習慣がつくと、聞き取りを楽に感じるようになります。こうしたコツをつかんだうえで、常に意識しながら取り組むようにしてください。ただしコツをつかんだだけではリスニング力がアップするとは限りません。耳が英語に慣れるまで繰り返しトレーニングをすることが重要です。