押さえておきたい!英会話が上達するための原則

2017年10月20日(金)

押さえておきたい!英会話が上達するための原則

日本人には、「中学の頃からたくさん英語を学んできたのに身につかず、結局ほとんど英語を話せない」という悩みを持つ人が少なくありません。知識はあるはずなのに、どうしてこの悩みが絶えないのでしょうか。英会話の苦手な人が知っておくべきなのが、「学ぶ上での原則」です。これはまさに必要不可欠で、原則に沿って勉強すると、使える英語が身につきやすく、上達にもつながります。この大切な原則を、英会話学習のコツと一緒にお教えします。

英会話の上達に必要不可欠な3つの原則

英会話を上達させるためには、3つの原則があります。学習の際には、それら1つずつをしっかりおさえておきましょう。

まず1つめの原則は、「発音を学ぶこと」です。人と人とが言葉を交わし合う会話というものは、自分が発する言葉を相手が聞き取れなければ成立しません。それには英会話の基礎である正しい発音で話すことが重要になります。また、発音を学ぶことでリスニング力もアップします。これは、耳慣れない英語をただ聞くだけよりも、発音を学んだ上で聞くほうが内容を理解しやすいからです。

次に2つめの原則は、「基礎文法を学ぶこと」です。机でコツコツ勉強するよりも、実際に人と対話したほうが早く上達できるという考え方は正解ではあります。しかし文法をきちんと基礎から学ぶことも同じくらい大切です。文章中の語順をはじめとして、英語の文法と日本語の文法には違いがたくさんありますが、特色を知るだけで苦手意識を感じることもなくなります。基礎的な文法はすべて中学3年生までに習う簡単なレベルのものなので、昔を思い出しながら進めてみましょう。

最後に、3つめの原則は、「声に出すこと」です。英語のみならず、何かを学習する際には、自分の声に出して言ってみる(読んでみる)と学習の効果が飛躍的にアップします。音読すると、ただ黙読したり書いたりするよりも、記憶が深く定着しやすくなるのです。また、ICレコーダーなどに録音すれば自分の発音を実際に聞くことができるため、より効果的な発音練習ができるでしょう。

一体なぜ?英会話が上達しない原因は?

英会話が苦手な人と得意な人との違いは一体どこにあるのでしょう。

一番の違いは、勉強方法です。英会話が苦手な人は、ただ英文を丸暗記していることが少なくありません。つまり、決まったフレーズをそのまま頭に詰め込んでいるだけなのです。また、聞き流し勉強法としてただ英会話を聞くだけという方法もあります。これはリスニング力が磨かれますが、さらに上達を目指すならスピーキングも同時に勉強する必要があります。

次に日本人に多いのが、インプットのみの勉強法です。インプットとは「入力」のこと。頭に入れたら、出してみなければなりません。それがアウトプット(出力)です。英会話はアウトプットができて初めて身につくといえます。

そして、何より身につけておきたいのは、英語は簡単にマスターできると思い込まず、努力して続けようという気持ちです。英語をはじめとする語学の習得は、努力なしでできるものではありません。結果は、見合った努力についてきます。しっかり勉強して確実に英会話をマスターしましょう。

独学で英会話を上達・マスターするための7ステップ

英会話はスクールや先生について学ばなければ習得できないかというと、決してそうではありません。段階を踏みながら勉強すれば独学でもしっかり身につけることができます。

まず、耳を英会話に馴染ませるための「チューニング」を行うことから始めましょう。日本語が飛び交う社会で日本語に慣れきっている耳を英語の耳に変えるために、英会話をたくさん聞くのです。これを「チューニング」といいます。チューニングでは、英文の最初の3語を意識することをおすすめします。なぜなら、英語は文の最初に主語や動詞などの重要な単語が並んでいるからです。

チューニングが済んだら、次は語順を感覚で身につけていきましょう。先述で文法の学習は必要と言いましたが、英語の語順をしっかり覚えることも重要です。頭で考えるのではなく語順を体に沁み込ませると、その語順が間違っている時にも感覚でその違和感に気付くことができるのです。そして、耳で聞くだけで英文の内容をイメージできることも重要です。会話の最中にいちいち立ち止まり、脳内で英文を和訳していたのでは会話が成立しません。そのため、耳にした言葉をそのまま映像のように頭の中でイメージする訓練をしましょう。

聴覚からのイメージがスムーズにできるようになったら、次に海外ドラマを観ることをおすすめします。生きた英語を聞ける海外ドラマは、絶好の英会話教材です。でも、いきなり英語バージョンで観ても内容が理解できないので、まず日本語吹き替えバージョンで内容を理解してから英語版を観ると効果的です。

ここまでできたら、今度はネイティブのような発音を身につける練習に入って行きましょう。上記はインプットの勉強でしたが、ここからはアウトプットになります。英語を実際に声に出して言ってみるのです。その際は、RやVなどのように日本人が苦手とする英語特有の発音を重点的に練習しましょう。また、英会話では、自分で英文を構築できなければ、思ったことを相手に伝えることはできません。そこで、日本語の文章を見てすぐに英文に訳す練習をして、英文を作るスキルを身につけましょう。

そして、ここまでくれば最終段階です。実際に会話をし実践に挑戦です。ネイティブなどの英語が話せる人と実際に会話をしてトレーニングをしていきます。近くに英語を話せる人がいない場合はスクールに通ったり、オンライン英会話を利用するのも良いですね。

独学でも英会話は上達できる!

どのような学び方を選択しても、英会話の学習で押さえておくべき原則やポイントは同じです。英会話上達のために必要なのは、どこに通っていたかではなく、最初に述べた3つの原則に沿って学んだかどうかにある、と言っても過言ではありません。ですから、例え独学でもそれが原則に沿った学習であれば、立派な英会話学習であり、上達につながっていくのです。あとは、定期的にネイティブや英語を話せる人と会話を交わし、自分自身の成長をしっかり実感できればモチベーションも保ち、独学でも楽しみながら学習を続けることができます。英会話力を自分のものにするため、正しい勉強法で楽しく学習していきましょう。