ネイティブ感が出る英語のスラング・ネットスラング

2017年10月20日(金)

ネイティブ感が出る英語のスラング・ネットスラング

ある階層、社会だけで使われる言葉を「スラング」と言います。日本語なら、たとえば「マジで」とか「ヤバイ」などがスラングと呼ばれるものです。英語にも数多くのスラングが存在します。学校では決して教えてくれないフレーズ、辞書にも載っていないフレーズ、さらにはネイティブでさえ使い方をわかっていないフレーズまで、数え上げたらきりがないほど、日常会話にはスラングが溢れています。

スラングを使うことでコミュニケーションがスムーズになる場合もあり、積極的に使っても構いません。ただ、慣れないと失礼になったり場に適さないこともあるので、使い方をしっかり把握するようにしましょう。

すぐに使ってみたくなる英語スラング

スラングを使えると、相手もこちらに興味を持つきっかけにもなり、使いこなせれば英会話が楽しくなってきます。それでは、いくつかスラングを紹介してみましょう。

「待ってくれ」という意味で使われるスラングが、"Hold up."です。たとえば友達と一緒に遊びに行ったとき、そろそろ帰ろうかとなっときに"Hold up!"(待ってくれよ)という風に使います。頻繁に使われますが、同年齢や友達同士で使うスラングなので、ビジネスシーンや初対面の相手に対して使うとなれなれしい感じになりますので使うシーンには気をつけてください。

「頑張って」という意味で使われるスラングが"Hang in there."です。"Hang in there."は応援というより、負けそうなときや辛い状況に諦めそうになった相手を励ます際の言葉です。ほかにも人を応援の言葉があり、何かを始めようとする人の背中を押すときには"go for it!"(やってみなよ!)"、good luck!"(幸運を祈るよ!)を使います。また、試合中のスポーツ選手など、いま頑張っている人を応援する場合には"Let's go!"や"Go! go! go!"などを使います。

「頼みがあるんだ」という意味で使うスラングが"Do me a favor."です。正しくは、"Can you do me a favor?"、"Will you do me a favor?"ですが、前半部分のCan youやWill youを省略して、よりフランクな言い方にしたものです。「ちょっと頼みがあるんだけど、いいかな?」といったニュアンスで、頼みごとをする前にワンクッションを置くときに使われます。ただし、"Do me a favor."は簡単な頼みごとをするときに使うものなので、大きな頼みごとをする場合には"Could you"や"Would you"をつけて、丁寧に頼むようにしましょう。

「我慢しなさい」という意味で使うスラングは"Suck it up."です。これは、イヤな状況でも文句を言わずに耐えるというニュアンスで使います。"suck" は「吸う」という意味で、「嫌なことでも、文句を言わず飲み込んでやりなさい!」というニュアンスです。宿題をやりたくない子供や、仕事に対して文句をいう部下に対して"Suck it up!"(つべこべいわずにやりなさい)などと使います。一見高圧的なフレーズですが、“Suck it up. You can do it.”と言えば「我慢してやれよ。お前ならできるよ」と柔らかいニュアンスにもなります。

「乗り越える」というスラングが"Get over it."で、恋愛や仕事などでの辛い経験から立ち直るというニュアンスで、たとえば友達が失恋したときに"Get over her!"(あの子のことは忘れなよ)と言ったりします。"I’ll get over it."と言えば「きっと立ち直ってみせる」となります。"It’s time to move on"(次に進まないと)とセットで使われることも多いので、覚えておくと良いかもしれません。

"What’s up?"というスラングは、"What are you up to?"の略で「何してるの?」という意味ですが、挨拶に近い使い方をします。"How are you?"と似ていますが、「元気にしてる?」というより、こちらは「何か新しいことはあったかい?」というニュアンスが込められています。ただ、"What’s up?"も"How are you?"と同じように、具体的な返事を期待したものではなく、"Not much"(別に何もないよ)や"I’m doing well"(順調ですよ)といった返事になります。また、単純に挨拶として使うこともあり、とくに学生が"What’s up?"と言えば、「よう!」とか「おす!」といった声かけのニュアンスで、"Hello"や"Hey"と同じような使い方をします。

「自分のことを棚に上げてよく言うよ」「人のこと言えないだろ」という意味で、"Look who's talking."というスラングが使われます。説教されたときなどに、"Look who's talking!"と返して、「お前に言われたくない」というニュアンスになります。直訳すると「誰が言ってるのか見ろ」となり、「そういうお前はどうなんだ」という皮肉が込められています。たとえば“He’s a terrible singer.”(彼は歌がヘタだねー)と言った返しに“Look who’s talking.”と使えば「いやいや、君も人のこと言えないだろ」となります。

2016年に流行した英語スラング!

スラングは新しいものが次々と現れ、そして次々と古くなっていきます。これは日本でも同じで、いわゆる流行語や死語といわれるものです。ここで、2016年に流行した英語のスラングを見てみましょう。

"extra"というスラングは、「大げさな(人)」「リアクションがオーバーな(人)」という意味の名詞、形容詞で"That’s extra."(そりゃ大げさだよ、オーバーな人だな)という風に使われます。通常は「割増しの」「追加の」という意味で使いますが、スラングでは相手の態度が通常より「割増し」されているという使い方になります。

"lit"はlight(火をつける)の過去形ですが、スラングでは「素晴らしい」とか「めちゃくちゃ楽しい」という意味で使われます。パーティーシーンでもよく登場する言葉で、"Yeah! It was lit!"(おう!めっちゃ良かったぜ!)という使われ方をし、また、同じ意味のスラング"Pretty amazing"もよく使われています。

"slay"の本来の意味は「殺す」や「虐殺する」という英語ですが、スラングでは「すごくいい」とか「めちゃくちゃ面白い」、「かなり成功している」といったポジティブなフレーズになります。例えば、"That comedian really slew me!"(あのお笑い芸人、超ウケるんだけど!)や、"Her dress slayed me!"(そのドレスめっちゃ素敵!)という風に使い、大好きなアーティストに"Slay!"と叫んで応援することもあります。

"tfw"は“that feeling/feel when”の略で、「~のときのあの気持ち」という意味があり、インスタグラムやツイッターなどのSNSでよく見かけるスラングです。同情を誘うようなことを発信するときに使うフレーズで、"'tfw no gf'"(That feel when no girl friend=彼女がいないときのあの気持ち)という使い方をし、「わかってくれるよな」というようなニュアンスが含まれます。

"obvi"は"obvious"、"obviously"の略で、「当たり前」「もちろん」といった意味で使われます。たとえば「この映画観に行くの?」と聞かれて"Well obvi, I already got our tickets."(もちろん!もうチケット買ったし)という風に答えたりします。ただ、2013年にはイラっとくるフレーズの5位にランクインしているように、使いどころが難しいとも言えます。

「疑わしい」「怪しい」という意味で使われるスラングが"sus"で、“Suspect”の略です。主にインターネット上で使われる言葉で、"My boyfriend is being so sus."(最近、彼氏が怪しいのよね)というような使い方をします。

"sleep on"は、本来「一晩寝て考える」という意味で使われますが、スラングでは「都合の悪いことを無視する」「わざと知らないふりをする」といった意味になります。仕事のミスを隠すときや、浮気がバレたときなど、自分に都合の悪いことを問い詰められて知らないふりをするときに使います。"My boyfriend was sleeping on when I asked him about his affair."(浮気を問い詰めても、彼は知らないふりをした)という使い方になります。

スラングは気づかないうちに、いつの間にか死語になっていた、ということもありますので、常にチェックするようにしてください。

SNSでよく使われる!英語のネットスラング

日本でもネットだけで使われる「ネット用語」があるように、英語にもネットスラングが存在します。略語が多く、おそらく初見では何の意味か、何を言っているかわからないでしょう。そこで、そんなネットスラングを紹介します。

"as soon as possible"の略で使われるネットスラングが"ASAP"です。「できるだけ早く」という意味で、メールに添えると急いでいる感じが伝わります。

"brb"は"be right back"の略で、「すぐに戻る」という意味です。チャット中に退席するときや、ちょっと席を外すときに使います。そして、退席していた人が戻ってきたときには"WB"(Welcome Back)と言ってあげましょう。

日本でいう(笑)や「www」を意味するネットスラングが"lol"です"Laughing Out Loud"の略で、これをさらに強調すると"ROFL"(Rolling on the floor laughing)となります。「床を転げ回って笑っている」のですから、日本でいう(爆)に相当します。

"wtf"は"What the fuck"の略で、「なんてこった」「何やってんだ」という意味で使い、さまざまな場面で使うことがあります。変なことを言ってくる人に対して「何を言ってんの?」と反論したり、喧嘩を売ってくるような人に対して「何だと、このヤロー」と返したり、友達の近況に驚いたときには「おいおい、マジかよ」といったニュアンスでも使います。

「なるほどね」という意味のネットスラングが"OIC"で、"Oh, I See"の略です。発音から略したもので、ほかにもCU(See you)、B4(Before)、G8(Great)、l8r(later)、W8(Wait)など、発音で略すネットスラングは意外と多いのです。

顔文字もネットスラングの一種です。たとえば、「;)」がウインクを意味する顔文字で、*wink wink*と書くこともありますが、「;)」と同じ使い方をします。ほかにも顔文字があり、「:)」は笑顔を表し、「:(」は悲しい顔文字になり、日本と同様、文章の最後につけるのが一般的です。

"btw"は"by the way"の略で、「ところで」という意味で、話を転換するときに使います。例えば"Thanks Tom! btw how have you been lately?"(トム、ありがとう!そういえば最近どうしてるの?)という風に使います。同じような意味で「そういえば」は、come to think of it、「ちなみに」は、fyi(for your information)と書きます。

ネットスラングには省略形が多く、ORLY(Oh really?=ホントに?)や、OMG(Oh my God=しまった、すごい)、IDK(I don't know=知らない)、TBH(To be honest=実は)、TYVM(Thank you very much)など実に豊富です。

さっそくスラングを使いこなしてみよう!

スラングはいつでもどこでも使える、という言葉ではありませんが、場と時と相手を選んで使いこなせるようになれば、それだけでネイティブ感がでるのは間違いありません。

ビジネスシーンでいきなりスラングを使うのは問題ですが、気の合う友人同士、ネットで知り合った仲間うちでなら、多少のスラングも許されるはずです。こうして会話のやり取りをしている内に、また新しいスラングを聞いたり見たり発見して、どんどん語彙を増やしてみましょう。使いどころを間違えなければ、円滑なコミュニケーションを可能にしてくれます。