2017年8月27日(日)
英語をネイティブのように話せて、自然な会話ができるようになりたい。英語を勉強するときには、このような目標を掲げる人も多いのではないでしょうか。最初はネイティブの人と意思疎通ができれば十分と思っても、できればスマートに、そして誤解や失礼のないようなコミュニケーションを取りたいと思うでしょう。
しかし、自分の英語は本当に正しく伝わっているのか、自分ではわかりませんよね。ここでは、ネイティブがよく使う、自然な英語の言い回しについてみていきましょう。
日本語を英語に直訳すれば、ある程度のコミュニケーションを取ることは可能です。しかし、時にはネイティブに誤解されやすい言い回しがあるので注意が必要です。例えば、便利な表現「I do not know」ですが、これだけでは「なぜ知らないのか」が伝わりにくく、状況によっては会話はここで終わってしまいます。そこで、「I'm afraid」を「I do not know」の前につけるだけで、「申し訳ないけれど、私にはわからない」という表現になります。 「I'm not sure」も、「ちょっとはっきりわからない」というニュアンスになります。
また、「No」も便利な言葉ですが、これだけを使い続けると、やや強めの否定のイメージです。例えば、レストランなどでコーヒーのお代わりなどを聞かれた時、「No thank you」「No thanks 」など感謝の言葉を入れるだけで、断りの言葉がていねいな言い回しになります。
言い回しを少し変えるだけで、印象が変わるのは日本語も英語も同じです。そこで、ネイティブらしい英語の言い回しをいくつか紹介します。
例えば、今ちょっと手が空いていないけれど、すぐに行くから待っていて!という状況では、とっさに「Wait」という単語が頭に浮かび、そのまま言ってしまうこともあるのではないでしょうか。しかし、「Wait」は少々高圧的なニュアンスになる可能性もあるので、「Give me a second」の方が自然で使いやすい言葉です。ちょっとだけ待っていてね、というような、さまざまなシチュエーションでよく使われます。次に、何か人に頼みたいことがあるとき、どのように伝えますか?「Please」が思い浮かぶかもしれませんが、お願いがあるのだけれどいいですか?というニュアンスとは、少々違う印象があります。そんなときには、「Could you do me a favor?」です。便利な言い回しなので、覚えておくといいでしょう。
英語独特の言い回しはたくさんあり、少しずつ言い回しのパターンを覚えて増やしていくことで、コミュニケーションの幅は広がります。また、ネイティブの人に対して、誤解を招いてしまうことを防ぐことにもなるでしょう。
例えば、なにかを選択するとき、相手に好きなものを選んでもらう場合、「Please choose...」などを使ってしまいそうですが、「Up to you」というだけで、あなたにお任せしますよと、ポジティブな意味合いになります。また、いつも忘れ物をするネイティブの人に、あなたが「出かける前に忘れ物しないようチェックしてほしい」と考えたとします。この場合、「Please do not forget...」という表現は、少し命令口調になってしまうので注意しましょう。「Just in case」という言い回しをつけると、念のため、という意味がありますので、この言い回しでソフトな印象になります。
英語も日本語も生きた言葉です。日本語に独特の言い回しがあるように、英語にもネイティブがよく使う言い回しがあります。まず、言い回しを暗記することから始めてみてはどうでしょう。繰り返し実践することで、自分で使いながら暗記すると、さまざまな状況の中で、的確でふさわしいな言い回しを使った自然な会話が少しずつできるようになるでしょう。最初のうちは何となく通じないな、失敗したかなと思うこともあるでしょうが、まずは言い回しを覚えて慣れることが大切です。