2017年8月10日(木)
グローバル化が加速したことにより、たとえ日本国内の生活であっても、英語が必須の時代となりましが、わかってはいても英語は簡単には上達しません。
よくよく考えてみれば、小学校から大学まで10年以上もの間、授業で学んでいるのにも関わらず、なぜ上達しないのでしょうか。また、英語ができる人はなぜ上達することができるのでしょうか。ここでは、英語上達のコツと上達できない人の特徴を紹介します。
同じ日本人であるのにも関わらず、英語をどんどん習得し上達していく人もいれば、逆に上達しにくい人もいます。一体この違いはどこにあるのでしょうか。
なかなか上達しないと、自分の能力が無いのでは?と思ってしまう人も少なくありませんが、実はそれは関係ないのです。なぜなら、世界で最も難しいとも言われている日本語を、日常的に使ことができているからなのです。日本語ができるのに英語ができない、などということはありません。結局のところ、できる人とできない人の違いは勉強の仕方やコツの掴み方、それだけの話なのです。
できる人は英語学習のコツを知っており、なおかつそれを実践しています。反対にできない人はコツを知らず、効率が悪いまま我流の勉強をしています。
英語ができないのであれば、コツを知り、そして実践・継続すれば良いだけです。できないからと特に落ち込む必要はありません。まずは勉強の仕方を見直すことから始めてみましょう。
それでは、英語が上達しない人の勉強方法は、いったい何が問題なのでしょうか。
これにはさまざまな要因がありますが、特に大きな問題として、単に知識の蓄積だけで終わっていることが挙げられます。
「英語を学ぶ」というと何か特別な印象がありますが、所詮は言語であり、日本語の習得過程と大差はありません。英語を勉強する際、多くの人は単語や文法を覚えることから始めます。しかし、赤ちゃんが日本語を覚える過程で、単語や文法の勉強から始めているでしょうか。決してそんなことはないはずです。
赤ちゃんは親の発する言葉を聞いて覚え、話せるようになっていきます。単語や文法のような読み書きに関する勉強は小学校から本格的に始まりますが、入学前からすでに聞いて話すことができているのです。英語も全く同じです。聞く、話す、読む、書く、この順番が基本なのです。
しかし、英語を勉強する際は多くの人がこの順番を無視しています。そのため、英語を勉強しても英語運用に結びつかず、知識が蓄えられていくだけになってしまうのです。これが、英語が上達しない原因です。
学校の勉強は、知識を蓄えればテストで点数を得ることができますが、これが必ずしも英語の上達を意味するわけではありません。テストで高得点を取ることと英語が使えることは全くの別物なのです。
英語が上達しない原因を押さえた上で、次は上達するコツを理解しましょう。
大切なことは、英語をしっかりと聞き、そして話すことです。赤ちゃんもまず聞くことから始めるように、英語習得も同じことから始めましょう。しかし、私たちはすでに日本語に慣れているため、赤ちゃんと同じように聞けば良いというわけではありません。単に聞くだけでは、何を言っているのか全く理解できないからです。そこで、まずは発音を学びます。例えば、「Take it easy.」を日本人が発音すると「テイク、イット、イージー」のようになることが多いのですが、ネイティブは「テイキリージー」のように繋げて発音します。これは、英語では母音と子音を繋げて発音するためです。このように、英語には音の繋がりがあります。これを意識できるようになると、飛躍的に英語が上達します。
また、英語を聞く際はリズムも意識してみましょう。英語には独特のリズムがあり、このリズムが欠落すると何を言っているのかわからなくなってしまいます。日本語を話す場合は、あまり抑揚をつけないことが多いのですが、英語の場合はアクセントを付け、強弱を明確にします。さらに、英語と日本語では発音の周波数が根本的に異なるので、これも英語独特のリズムを形成しています。音の繋がりとリズム、この2つを習得できれば、英語をしっかり聞き取れると同時に発音もできるようになります。この状態になって初めて、単語や文法などの知識が役に立ってきます。
英語が上達しない人は学習する順番が間違っており、単語や文法のような読み書きよりも、まず聞くことから始めることが重要です。 そして、聞く際には音の繋がりとリズムの2つを意識するとより効果的に勉強できます。
そして、もう一点とても重要なことがあります。それは継続することです。毎日勉強しなければ、勉強方法が正しくとも英語は身に付きません。もし毎日勉強する自信がない場合は、思い切って環境を変えてみましょう。お金を払って英会話教室に通えば、環境も整い、「元を取ってやる!」とやる気が湧いてくるかもしれませんね。