2017年5月4日(木)
日本人の場合、多くの人が中学・高校そして大学と長年英語を学んでいます。にも拘わらず、日常会話もままならないという人も多いのが現状です。
こうしたなか、子供には自分のような思いをさせたくないと考えている親御さんもいるのではないでしょうか。小学校で英語が必修となるなど、英語教育の低年齢化が進んでいますが、親にとって、子供に英会話を学ばせる本当の意味とは一体なんなのでしょうか。アンケートを取って思いを聞いてみました。
あなたの子供に英会話を習わせるとするなら、どのような効果を一番期待しますか?
子供の英会話教育に期待することとして最も多かったのが、「グローバル社会への早期適応」という意見で、約30パーセントの人が答えています。
(30代/女性/正社員)
(20代/女性/専業主婦(主夫))
(50代/男性/正社員)
(30代/女性/専業主婦(主夫))
海外で働く、外資系企業で働くなど、英語ができることによって得られるアドバンテージが高いというのは昔からあったことですが、これからは「有利」ではなくもはや「必須」と考える人が多くなっているようです。
大人になってから社内の英会話教室で学ぶなど苦労している人もおり、吸収の早い子供のうちから習わせてあげたいという親心も回答からは垣間見えてきます。
2番目に多かった意見は「コミュニケーション力の向上」で、約25パーセントを占めています。
(40代/男性/経営者)
(20代/女性/学生)
(10代/女性/学生)
回答からは、読み書きよりも、話すこと・聞くことに重点を置いた英会話教育でこそ、本当の意味での生きた英語が身につくという期待感が読み取れます。また、「会話」をきちんと学ぶということで日本語でのコミュニケーションにも活かされる、というのは新しい視点かもしれませんね。
そして3番目は「異文化に触れるきっかけ」で、2番目とは僅差の約22パーセントとなっています。
(20代/女性/正社員)
(40代/女性/個人事業主)
(40代/女性/個人事業主)
日本語にはない英語独特の言い回しには、英語圏の人たち特有のものの考え方が背景としてあります。英会話を学ぶことで、こうした異文化への理解も進めば…、という親御さんの思いが伝わってきますね。
英語ができれば、生の異文化に触れることも可能になります。そして、多様な文化を知ることで、日本の素晴らしさも改めて知ることができ、お互いを尊重できるようになってくれれば…そんな子供の成長を願う親御さんの期待感も回答には表れています。
4番目は「英語への苦手意識の克服」で約13パーセント、そして「将来の受験対策」が約6パーセントとなりました。
(30代/女性/無職)
(20代/女性/専業主婦(主夫))
(40代/男性/正社員)
かつては中学から義務化だった英語の授業では、一度躓くと苦手になってしまうという不幸な結果にもなりかねませんでした。遊び感覚で取り組める小さなうちから始めていれば、まず英語が好き・楽しいという感覚を持てるので、その後の学習にも良い影響が出そうですよね。
受験に有利という意見はかなり少数派となりましたが、これは受験英語よりも本当に使える「英会話力」を子供に身に付けてほしいと思う親御さんが増えたことの表れではないでしょうか。
アンケートではご自身が英語学習で苦労した体験なども交えて、早期の英会話教育に期待する声が多数寄せられました。
グローバル化の波により必須化した感のある英会話能力ですが、親御さんの希望としては広い視野を持ってほしい、コミュニケーション能力を高めてほしいなど、英会話を通した人間的な成長にも強い思いがあるようです。小さな頃から英語を楽しめる環境を作ってあげるということが、これからますます大切になってくるのかもしれませんね。