社会人と学生の英語力はどっちが上?

2016年9月23日(金)

社会人と学生の英語力はどっちが上?

日本人は学生時代に受験や試験という目標に向かって、ひたすら英語を勉強しますが、そこで培った英語力が果たして社会人になってから実践的に使われているものなのでしょうか?

日本人の英語学習とその習得率及び実用力の実態を調べるべく、アンケートを取ってみました。日本人の英語学習に足りないもの、これから必要なものが見えてくるかもしれません。

英語を話す環境がほとんどない…

学生時代と社会人を比較して、あなたの英語力は上がったと思いますか?

学生時代と社会人を比較して、あなたの英語力は上がったと思いますか?

アンケートでは、「いいえ」と答えた人が多いという結果になりました。

  • 学生のときは毎日勉強していたが、社会人になって仕事で英語を使う機会がなくなったから。
  • (20代/男性/会社員)

  • 社会人になってからほとんど勉強していないからです。よって英語力が上がることはありえません。
  • (30代/男性/会社員)

  • 大学入試時点が一番英語力は高かったと思います。単純に英単語のボキャプラリーが多かったと思います。大学でもあまり英語を使わず、仕事では全く使わないですし、勉強もしていないためどんどん英語力は落ちています。
  • (20代/女性/会社員)

  • 翻訳アプリ等の利用により、自分で学習する必要がない為。また、社会人になっても英語を必要とする状況になりません。
  • (30代/女性/会社員)

  • 英語を使う職場ではなかったので、学生時代覚えていたはずの英単語も、すっかり忘れてしまった。やはり、常に使っていたり、英語の勉強をしていないと、忘れるのが早いと思う。
  • (40代/女性/会社員)

     

アンケートの結果から考察すると、いいえと答えた人の大半が、社会人になってから英語に触れる機会がほとんど無くなっていることがわかります。

また、試験や受験のために英語を詰め込み式や暗記で学ぶことが多いため、必要性が無ければ、英語自体に対する興味や関心も冷めてしまうと言うこともあるようですね。

必要に駆られて英語力がアップした

アンケートの結果、「はい」と答えた人の方が少なかったです。

  • 学生時代は英語を必要とされなかったが、会社に入ってからは昇級に必要だったため、必死で勉強したから。
  • (30代/男性/会社員)

  • 社会人になってから英会話スクールに通うようになったから。ビジネスで必要だったので勉強するようになった。
  • (40代/男性/会社員)

  • 英語ができないと仕事ができないので、必要性に駆られて勉強しました。そのため、学生時代より英語ができるようになったと思います。
  • (30代/女性/会社員)

  • 職場に多くの外国人が来て会えるので、学生時代に比べて会話が増えた。
  • (20代/女性/会社員)

  • 学生時代は勉強という意識でしか英語を話していませんでした。今は、お仕事で海外の人と話す機会が増えたので、実際に英語でお話しています。実際に話すことで、伝わると私自身も楽しく、学生時代の頃よりは英語が楽しいと思えるようになりました。楽しいと思うことが、英語力が上がることにつながると思っています。
  • (20代/女性/会社員)

英語が好きとか、興味があるとかという事ではなく、業務上必要であるため、学んだと言う人が多い様ですね。

やはり、何か目標があった方が向上心や習得する努力ができるものなのかもしれません。職場の環境が、社会人になってからの英語力アップに大きく左右するということがわかりました。

必要に駆られて英語力がアップした

アンケートの結果、「はい」「いいえ」どちらの回答をした人にも共通しているのが、英語を目的達成の手段としているところでした。

英語に興味があるないは別として、学生時代であれば、受験や成績のため、社会人になれば、業務遂行や出世のためなどと、その時に必要とされている能力の一つとして捉えているのが印象的でした。

日本人にとっては、諸外国の人たちと友好的なコミュニケーションをとる手段という考えはまだ薄いようですね。

  • 調査地域:全国
  • 調査対象:年齢不問・男女
  • 調査期間:2016年03月10日~2016年03月24日
  • 有効回答数:194サンプル